国宝1次1集「法隆寺金堂・五重塔」の昭和43年和文ローラー印
2020/12/07
昭和40年代から50年代は、切手収集が盛んに行われた時代でした。新作の記念切手が発売されると、郵便局には長蛇の列ができており「切手収集ブーム」としてかなり多くの日本人が未使用切手をシート毎購入し保管していました。特に切手趣味週間や国際文通週間など日本の絵画などを題材にした大型切手は人気がありました。今回の国宝1次シリーズも昭和42年から44年まで7集にかけて発行され、題材も日本の国宝でしたので1000~2000万枚という発行数にもかかわらず多くの方が購入しました。未使用収集がメインですから記念切手を使用するのは郵趣家が多く、従って使用済みも少ないのです。この頃の未使用切手が遺産として残されて買取やオークションにたくさん流れています。国宝1次の当時の使用済みは人気が高い理由です、消印は発行翌年の高槻西天川局の和文ローラー印です。当時の50円は外信書状船便額面であり日本の切手を海外へ紹介するという意味合いもありました。