平成切手ヤマセミ80円のパクボー印(シンガポール)
2020/03/10
前回は外国着印を紹介しましたが、今回はパクボー印です。このブログでも過去に数回紹介してきましたが、消印は2006年のシンガポール印で消印の下部に「PAQUEBOT」の印字があります。パクボー印については少し複雑ですので下記に記載します。
(パクボー印とは~郵便趣味誌などを参考にしました)
・公海上を航行する船舶内には、その船の属する国の法規が適用されます。船舶内から差し出される郵便物についても同様で、船籍国の郵便制度に従って処理することが、万国郵便連合条約で定められています。
・日本船籍の船舶内で差し出された郵便物には日本の郵便制度が適用され、料金も日本円で定められています。ですから日本切手が貼られて差し出されることになります。従って、船内郵便局の設置されている船舶の場合は、郵便物にもその船内局の消印が押されて処理されます。その郵便物は寄港地で現地郵便局に引き渡され、世界各国へと送られます。
・日本籍の船舶であっても郵便局が設置されていない場合は、そのまま寄港地の郵便局に引き渡され、その郵便局で処理されます。寄港地の郵便局では、船内で投函されたものであることを示す証示をした上で、郵便物にもその寄港地の郵便局の消印を押しますが、その場合特別な消印が使われることもありました。このような郵便物がパクボー便になります。