弥勒菩薩像50円赤ペアの「昭和42年」発行年和文ローラー印(日本橋局)
2020/12/07
昭和42年7月1日に東芝が開発した色検知式郵便物自動取り揃え押印機導入に伴い、それに適合する色検知枠を印刷した切手が同日以降発行が続きました。速達と簡易書留の加算金額が50円であったことから速達用の赤色に小豆を改色して発行されたのが「弥勒菩薩像50円赤」です。昭和42年6月から「川崎局」で実用実験が始まり、実用機が昭和43年1月に「芝局」へ設置されました。自動取り揃え押印機は封筒に貼ってあり切手の検知のみではなく定形郵便と定形外の分類も行うもので、昭和41年7月以降はそれまで書状の重さごとでの加算方式であった料金体系は、定形と定形外に分類されました。上記の理由から、色検知枠を入れた「新金魚7円」「新キク15円」「弥勒菩薩像50円赤」「新はにわの馬65円」は昭和42年度は、京浜地区と東京南部の局での限定販売となっています。今回の消印は昭和42年12月の日本橋局和文ローラー印、東京都内の一部の局で販売されていたのがわかります。